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企業情報

Challenge to paradigm shift
for personalized medicine

社長メッセージ

個別化医療の未来を切り拓く、
多様な治療選択肢で患者に寄り添う当社の挑戦

当社は、「個別化医療の実現で社会に貢献する」を企業理念に2018年に創業しました。個別化医療とは、個々人のゲノム情報に基づきその人にとって最適な治療薬や医療サービスを提供するという考え方です。

2003年のヒトゲノムの解読完了宣言以来、ゲノムは調べる時代から活用する時代へと変化し、今日ではゲノム情報から医薬品の有効性等を予測し、一人ひとりに適した個別化治療(個別化治療薬)の提供が可能になりつつあります。

個別化治療は、遺伝子の変化に起因する疾患である「がん」との親和性が高いとされております。本邦においては「がん遺伝子パネル検査」が保険収載され、がん細胞の遺伝子変化を網羅的に解析することで、個々の患者様に合わせた治療を検討することができるようになりました。

しかし、患者様がそれを身近に感じるにはまだ時間が掛かります。この理由の1つが治療選択肢の少なさです。がんにおける個別化治療の目的は、その発症に関わった遺伝子や悪性度に関わる遺伝子の変化を検査で調べ、それらに対応する治療薬を提供することです。

一方で、例えば肺がんという1つの病気においても患者様の遺伝子変化には多様性があるため、検査を行ってもある特徴的な遺伝子変化が見つかった方以外は対応できる治療薬がないという事態に陥ります。一説によると、このように検査を受けて治療に繋がった患者様の割合は10~20%と言われています。

よって今後、がん個別化治療がさらに普及し、患者様がこの恩恵を受けられるようになるためには多様な治療薬(治療選択肢)をラインアップすることが重要だと考えます。

当社のロゴマークとなっている「Neo-Precision Therapeutics」は、「新たな精密治療薬」という造語です。精密医療を意味するprecision medicineは個別化医療と類似した言葉ですが、個別化医療の実現に向けて新薬を開発し治療選択肢を提供したいという想いからtherapeuticsを用いました。

当社では、がん免疫細胞療法や腫瘍溶解性ウイルス療法といった再生医療等製品を中心に開発を進めております。従来の医薬品とは異なるこれらの製品は患者様の新たな希望になると信じ、将来の個別化医療の一翼を担う存在になれるよう励んで参ります。

経 歴
2015年三重大学大学院 生命医科学専攻 博士(医学)
2015年バイオコモ株式会社
2016年医療法人社団聖友会
内藤メディカルクリニック
2017年新日本製薬株式会社
2019年現職